列車見張員

概要

列車見張員とは、鉄道工事において列車事故を防ぐ為に配置される保安員のことです。

鉄道工事に従事する作業員さんや鉄道をご利用になるお客様の安全に直接関わる重要な業務です。

JR東日本管内の各沿線の列車運行中に線路内及び線路に近接して作業する場合には、列車見張員を配置して安全を確保してから作業を行うことが義務付けられています。

列車見張員は、常時列車の来る方向を監視して列車の接近の連絡を行い、異常時は列車を停止させる手配を行います。

列車見張資格は民間資格
JR東日本の列車見張員は『一般社団法人 日本鉄道施設協会』、または『一般社団法人 鉄道電業安全協会』が主催する講習会を受講して合格すると発行される民間資格です。
列車見張員の資格は、個人では申し込むことが出来ません。
警備会社に所属又は、鉄道関係の仕事をしている会社経由で申し込むことができます。
株式会社ケネスは、列車見張員になろうとするあなたをお待ちしております。

列車見張資格で行える業務

列車見張資格を取得すると
列車見張員の他に
・重機誘導員
・旅客誘導員
・踏切監視員
等の業務が行えるようになります。

重機誘導員

重機誘導員は、線路に近接してバックホウやクレーンなどを使用する場合に
重機械1台につき各1名配置で重機械の誘導を行います。
重機械が線路内に横転した場合には、素早く列車防護の措置をとり進来列車を停止させます。
また、重機械運転者に合図を送り、高圧線やJR設備などとの接触を防止する業務も行います。

旅客誘導員

旅客誘導員は、駅のホーム内での作業等(駅舎の建て替え、エレベーターの設置、ホーム改良、時計取替作業)で、保安対策(仮囲い設置等)によりホーム上の通路が狭くなって駅をご利用されるお客様が転落したり列車と接触しないように誘導します。
また、いざという時に列車を停止させる業務を行います。

踏切監視員

踏切監視員は、信号ケーブルや通信ケーブルなどの配線工事等で踏切の機能を一時的に停止させる場合に踏切に配置して、踏切の機能が停止している間の踏切を利用される車両や通行車の安全を確保し、機能が停止している遮断機や警報器の代わりに合図を行います。